軽トラックをキャンプ仕様（軽トラキャンピングカー）に改造することは可能です。
軽トラの荷台を活用することで、軽量コンパクトながら機能的なアウトドア仕様にカスタマイズできます。
ここでは、軽トラをキャンプ仕様にする方法について、改造方法・必要な設備・法規制・費用・活用アイデアなどを詳しく解説します。
目次
軽トラックの選び方
まずはベースとなる軽トラを選ぶことが重要です。
軽トラックを選ぶポイント
| 項目 | おすすめのポイント |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD → 山道や悪路にも対応 / 2WD → 燃費が良い |
| 荷台の種類 | ロング荷台タイプ（積載スペースが広いもの） |
| キャビンの形状 | シングルキャブ（荷台が広く確保できる） |
| エンジンの種類 | ターボ付き → 山道でもパワフルに走れる |
| 中古 or 新車 | 予算に応じて選ぶ（中古車30万～80万円が目安） |
おすすめ車種
- スズキ キャリイ（定番の軽トラ）
- ダイハツ ハイゼット（ロング荷台仕様あり）
- ホンダ アクティ（エンジンが後ろにあり静か）
軽トラをキャンプ仕様にする改造方法
キャンプ仕様にするために、以下の3つの方法があります。
シェル（箱型カプセル）を載せる
荷台にキャンピング用のシェル（ボックス）を設置することで、室内空間を確保できます。
- 既製品のシェル（40万～100万円）
- 自作で木製やFRP製のシェルを作成する
メリット：雨風を防げる、本格的なキャンピング仕様になる
デメリット：重量が増えて燃費が悪くなる、制作コストがかかる
幌（テント型）を活用
軽トラ用の専用幌を設置し、折りたたみ可能なキャンピングスペースを作る。
- カーゴテント（2万円～5万円）
- DIYで防水シートとフレームを組む
メリット：コストが安く、軽量で燃費が良い
デメリット：風や雨に弱い、簡易的な作りになる
フラットベッド（車中泊仕様）
荷台にフラットな床を作り、マットや寝袋を敷いて車中泊仕様にする。
- 合板＋ウレタンマット（1万円～3万円）
- 折りたたみベッドキット（2万円～10万円）
メリット：シンプルで安価、軽量で移動しやすい
デメリット：完全な屋内空間ではないため、天候の影響を受けやすい
必要な設備
キャンプ仕様にするには、以下の設備を準備すると快適になります。
寝るスペース
- キャンプマット or 折りたたみベッド（コンパクト収納可）
- シェルの中に布団や寝袋（冬季キャンプなら防寒対策必須）
収納スペース
- 荷台下に引き出し収納（DIYで作れる）
- 折りたたみテーブル・チェア（使わない時はコンパクトに収納）
- ルーフラック（追加の荷物を積むため）
電源設備
- ポータブル電源（500Wh～2000Wh）（10万円前後）
- ソーラーパネル（100W～200W）（2万円～5万円）
- USBポートやDC電源（スマホ・ライトの充電）
調理設備
- カセットコンロ or ガスストーブ
- 小型冷蔵庫 or クーラーボックス
- シンク（折りたたみ式の水タンク付きが便利）
- 収納コンテナに食材や調理器具を整理
快適性アップのアイテム
- 換気扇 or 窓（シェル型なら必要）
- 遮熱カーテン or 網戸（夏の車内温度対策）
- FFヒーター（燃料式ヒーター）（冬キャンプにおすすめ）
改造時の法律・規制
キャンプ仕様に改造する際には、法規制をチェックしておきましょう。
車両の改造申請
- 荷台に大きなシェルを載せる場合、「8ナンバー（キャンピングカー登録）」が必要なことがある
- 小規模な改造（幌やベッド設置）なら4ナンバー（貨物）として運用可能
車検の通る範囲
- 荷台の高さが2mを超えると構造変更が必要になる
- 固定式の設備を設置すると改造申請が必要になることがある
費用の目安
軽トラをキャンプ仕様にする際の費用を計算すると以下のようになります。
| 項目 | 費用（目安） |
|---|---|
| 軽トラック（中古） | 30万～80万円 |
| シェル（ボックス） | 20万～60万円 |
| 幌（テント型） | 2万～5万円 |
| ポータブル電源 | 5万～15万円 |
| 調理器具・冷蔵庫 | 2万～10万円 |
| ベッド・マット | 1万～5万円 |
| その他（収納・テーブルなど） | 2万～10万円 |
| 合計 | 10万～150万円 |
活用アイデア
キャンプ仕様にした軽トラは、様々な使い方ができます。
車中泊・アウトドア
- 移動しながらキャンプ場を巡る
- 山や海で長期滞在できる
ソロキャンプ・釣り仕様
- 荷台に釣り具を収納できる
- 釣った魚をその場で調理
DIYキャンプ場経営
- 軽トラでキャンプ場を運営
- 簡易カフェ・移動式BBQキッチンとしても活用可能
まとめ
軽トラをキャンプ仕様にすることで、自由で快適なアウトドアライフを楽しめます。
自分でDIYすることでコストを抑えながら、使いやすい仕様にカスタマイズできます。
- シェル or 幌 or フラットベッドのスタイルを選ぶ
- 収納・電源・調理設備を準備する
- 車両改造の法規制を確認する
- 費用は10万～150万円でカスタマイズ可能
コストを抑えながら、軽トラキャンピングカーを作ってみてはいかがでしょうか。
