軽トラック(軽トラ)の荷台サイズについて詳しく説明します。
軽トラは日本の軽自動車規格に準拠した小型トラックで、主に農業、建設業、運送業などで活躍しています。
荷台のサイズはメーカーや車種によって多少異なりますが、基本的な規格や特徴を詳しく解説します。
目次
軽トラックの荷台サイズの基本規格
軽トラックは日本の軽自動車規格に基づいて設計されており、以下の制限があります。
- 車両全長:3,400mm以下
- 車両全幅:1,480mm以下
- 車両全高:2,000mm以下(バンタイプの軽自動車は2,000mmを超える場合あり)
- 最大積載量:350kg(特定条件下で最大400kgまで可能)
これにより、荷台のサイズも一定の範囲内に収まります。
主要メーカー別の軽トラックの荷台サイズ
メーカーごとに若干の違いがありますが、代表的なモデルの荷台サイズは以下の通りです。
メーカー | 車種 | 荷台長 (mm) | 荷台幅 (mm) | 荷台高 (mm) |
---|---|---|---|---|
スズキ | キャリイ | 約1,940 | 約1,410 | 約650 |
ダイハツ | ハイゼット | 約1,940 | 約1,410 | 約660 |
ホンダ | アクティ(生産終了) | 約1,940 | 約1,410 | 約650 |
三菱 | ミニキャブ | 約1,940 | 約1,410 | 約660 |
スバル | サンバー | 約1,940 | 約1,410 | 約650 |
日産 | NT100 クリッパー | 約1,940 | 約1,410 | 約660 |
マツダ | スクラムトラック | 約1,940 | 約1,410 | 約650 |
※ 数値はメーカー公式カタログの値で、年式やグレードによって多少異なる場合があります。
荷台の特徴
荷台フロアの形状
軽トラックの荷台は、積載効率を考慮した設計がされています。
- フルフラット設計:荷台がフラットで荷物の積み下ろしがしやすい
- リブ付きフロア:滑りにくいようにリブ(溝)がある
荷台のアオリ(あおり)
荷台の側面や後部には「アオリ」と呼ばれる開閉式のパネルがあります。
- 三方開き(標準):左右と後方のアオリが開くため、フォークリフトでの積み下ろしも可能
- 固定アオリ(特殊仕様):固定されていて強度を重視するタイプ
- ダンプ仕様:アオリ付きのダンプ機能を備えたモデルも存在
荷台の素材
- スチール製:一般的なモデル
- アルミ製:軽量で錆びにくいが、耐久性はスチールに劣る
- ステンレス製:耐久性が高く、食品関係や農業向け
軽トラックの荷台をカスタマイズする方法
軽トラックの荷台は、用途に応じてカスタマイズできます。
荷台カバー・シート
- 幌(ほろ)付き荷台:雨や風を防ぐためのシート付き
- アルミコンテナ搭載:配送業務向け
- 木製荷台:木材で補強して耐久性を高める
荷台の架装
- ダンプ仕様:土砂運搬向けに荷台が傾くタイプ
- 冷蔵・冷凍仕様:食品輸送向けに保冷機能を追加
- リフト付き荷台:重い荷物を簡単に積み下ろしできる
軽トラックの荷台に積めるもの
軽トラックは最大積載量350kg(条件によって400kg)なので、以下のような荷物を運ぶのに適しています。
農業用
- 米袋(30kg×10袋まで)
- 肥料や堆肥
- 収穫した野菜・果物
建築・工事用
- セメント袋(25kg×14袋程度)
- 木材や鉄骨(荷台からはみ出る場合は固定)
- 工具類や発電機
生活用品・引っ越し
- 家具(小型の冷蔵庫、洗濯機)
- 自転車やバイク(小型なら2台積載可能)
- 布団や衣類の大量運搬
軽トラックの荷台に荷物を積む際の注意点
過積載の禁止
軽トラックの最大積載量は基本350kgですが、これを超えると道路交通法違反となります。
荷物の固定
荷物が動かないようにロープやラッシングベルトでしっかり固定しましょう。
荷台のはみ出し
道路交通法では、車両の長さの10%まで荷物をはみ出して積むことが可能(特例あり)。
軽トラックの荷台を最大限活用するポイント
- 荷台の整理:荷物を均等に配置し、重いものを下に置く
- シートカバー使用:雨天時の荷物保護
- 荷台マットの利用:荷物の滑り防止や振動吸収
まとめ
軽トラックの荷台サイズは 約1,940mm × 1,410mm × 650mm が標準で、メーカーごとに若干の違いがあります。
農業、建設業、運送業など幅広い用途に活用され、カスタマイズも豊富です。
荷物を積む際は過積載に注意し、安全に固定することが大切です。
用途に応じたカスタマイズを行えば、より使いやすい軽トラックにすることができます。