軽トラックの荷台ボックス(ツールボックス、ストレージボックス)の固定方法について詳しく解説します。
荷台ボックスをしっかり固定することで、安全性を確保し、走行中の振動や衝撃によるズレや脱落を防ぐことができます。
目次
軽トラの荷台ボックスの固定方法
固定方法は大きく分けて以下の5種類があります。
- ボルト固定(最も頑丈)
- Uボルト固定(アオリとの併用)
- L字金具固定(穴あけ不要)
- ラッシングベルト固定(脱着が簡単)
- マグネット&両面テープ固定(軽量ボックス向け)
それぞれの方法について詳しく解説します。
ボルト固定(最も頑丈な方法)
特徴
- 荷台に穴を開けてボルトとナットで固定するため、非常に頑丈。
- 重い工具や荷物を収納する場合に適している。
- 取り外しは工具が必要になるため、頻繁に着脱する用途には不向き。
固定手順
- 設置位置の決定
- 荷台の中央や左右に配置し、邪魔にならない位置を決める。
- 荷物の積み下ろしや走行時のバランスを考慮する。
- 穴あけ作業
- 荷台ボックスの底に4〜6箇所の穴を開ける(ボックスの形状やサイズによる)。
- 軽トラ荷台にも対応する位置に穴を開ける。
- ボルトで固定
- ステンレス製のボルト(M8~M10推奨)とナットを使用。
- ワッシャーとスプリングワッシャーを併用し、振動による緩みを防止。
- 締め付け確認
- しっかり締め付け、ボックスがガタつかないことを確認。
🔹 メリット
高い固定強度
盗難防止にもなる
長期間の設置に最適
🔹 デメリット
荷台に穴を開ける必要がある
取り外しが面倒
Uボルト固定(アオリを活用する方法)
特徴
- 荷台のアオリ(側面)を利用して固定するため、荷台に穴を開ける必要がない。
- 強度が高く、脱着も比較的簡単。
固定手順
- Uボルトの準備
- アオリの厚みに合うUボルトを用意する(内径サイズに注意)。
- ボックスの側面にUボルトが通る穴を開ける。
- Uボルトを通す
- Uボルトをアオリにかけ、ボックスの穴を通す。
- ナットで固定
- ワッシャーとスプリングワッシャーを使い、しっかり固定。
🔹 メリット
穴あけ不要(ボックスの穴のみ)
比較的簡単に着脱可能
🔹 デメリット
アオリの形状によっては適用できない
荷台の端にしか設置できない
L字金具固定(穴あけ不要の方法)
特徴
- 荷台の側面やアオリの内側にL字金具を取り付け、ボックスを固定。
- ボルト固定より強度は落ちるが、穴あけ不要で手軽。
固定手順
- L字金具を準備
- ステンレス製の強度の高いL字金具を用意。
- ボックスの側面にネジで固定する。
- 荷台に挟むように設置
- L字金具を荷台の側面やアオリに引っ掛け、ボルトで締める。
- 強度確認
- ガタつきがないかチェック。
🔹 メリット
穴あけ不要
取り外しが比較的簡単
🔹 デメリット
強度がボルト固定より弱い
重い荷物には不向き
ラッシングベルト固定(着脱が簡単な方法)
特徴
- 工具不要で簡単に固定できる。
- しっかり締めることで、ある程度の固定力が得られる。
固定手順
- ラッシングベルトの準備
- 耐荷重300kg以上のラッシングベルトを用意。
- 荷台のフックを利用
- 荷台のフックにベルトを通し、ボックスを固定。
- 締め付け調整
- ベルトをしっかり締め、動かないようにする。
🔹 メリット
穴あけ不要
簡単に取り外し可能
🔹 デメリット
完全固定ではなく、多少のズレが生じる
頻繁に締め直す必要がある
マグネット&両面テープ固定(軽量ボックス向け)
特徴
- 穴あけ不要で手軽に設置可能。
- 軽量なプラスチック製ボックス向け。
固定手順
- 強力マグネットを貼り付け
- ボックスの底面にネオジム磁石を接着。
- 両面テープを併用
- 荷台とボックスの接地面に両面テープを貼り、補助的に固定。
- 位置調整
- しっかり接着し、ズレないようにする。
🔹 メリット
穴あけ不要
簡単に設置可能
🔹 デメリット
強度が低い(重い荷物には不向き)
夏場の高温で両面テープが剥がれる可能性あり
まとめ
固定方法 | 強度 | 取り外しのしやすさ | 穴あけの必要性 |
---|---|---|---|
ボルト固定 | ◎ | △ | 必要 |
Uボルト固定 | ○ | ○ | ボックスのみ |
L字金具固定 | ○ | ○ | 不要 |
ラッシングベルト固定 | △ | ◎ | 不要 |
マグネット&両面テープ固定 | △ | ◎ | 不要 |
おすすめの固定方法:
- 頑丈さを求めるなら → ボルト固定
- 穴あけしたくないなら → Uボルト or L字金具固定
- 取り外しを簡単にしたいなら → ラッシングベルト
- 軽量ボックスなら → マグネット&両面テープ
用途に合わせて最適な固定方法を選びましょう。