軽トラック(軽トラ)の維持費について詳しく解説します。
維持費は、主に以下のような項目で構成されます。
目次
軽トラの維持費の主な項目
維持費には「固定費」と「変動費」があります。
固定費(毎年または定期的にかかる費用)
- 自動車税(軽自動車税)
- 軽トラックの自動車税は5,000円/年(事業用・自家用ともに同額)
- 普通車に比べて安い
- 自賠責保険(強制保険)
- 1年契約:約14,280円(2024年時点)
- 2年契約:約24,110円
- 車検と一緒に更新することが多い
- 車検費用(2年ごと)
- 検査費用・代行費用などを含めると50,000~80,000円ほど
- 自分で「ユーザー車検」を行えば安く済む(30,000~50,000円程度)
- 任意保険(加入推奨)
- 年間 30,000~80,000円程度(補償内容・年齢条件・等級による)
- 事業用(黒ナンバー)の場合、保険料が高くなる
変動費(使用状況に応じて変わる費用)
- 燃料代(ガソリン・軽油)
- 軽トラの燃費は12~18km/L(MTのほうが燃費が良い傾向)
- 走行距離10,000km/年として、ガソリン価格180円/Lなら年間100,000~150,000円
- オイル交換費用
- 3,000~5,000kmごと推奨
- 費用:3,000~6,000円/回(工賃込み)
- タイヤ交換費用
- 2~3年に1回(1回あたり30,000~50,000円程度)
- バッテリー交換費用
- 2~4年に1回(5,000~15,000円)
- ブレーキパッド交換
- 30,000~50,000kmごと(10,000~20,000円)
- その他の消耗品・整備費用
- ワイパー交換、エアフィルター、ベルト類、ブレーキオイルなど
軽トラの年間維持費の目安
平均的な年間維持費の例を挙げると以下のようになります。
費用項目 | 年間費用(概算) |
---|---|
自動車税 | 5,000円 |
自賠責保険 | 約12,000円 |
任意保険 | 30,000~80,000円 |
車検費用(2年ごと) | 約30,000~40,000円(年間換算) |
燃料代(10,000km) | 100,000~150,000円 |
オイル交換 | 10,000~15,000円 |
タイヤ交換(3年ごと) | 約10,000~15,000円(年間換算) |
バッテリー交換(3年ごと) | 約3,000~5,000円(年間換算) |
その他のメンテナンス | 10,000~30,000円 |
合計 | 200,000~350,000円 |
軽トラの維持費を抑える方法
自分でできる整備を増やす
- オイル交換やバッテリー交換をDIYすれば工賃を節約可能
- ユーザー車検(自分で車検を受ける)を利用すれば2万円以上節約
燃費の良い運転を心がける
- 急加速・急ブレーキを避け、エコドライブを意識
- タイヤの空気圧を適正に保つ(燃費向上)
保険を見直す
- 走行距離制限付きのプランにすると保険料が安くなる
- 等級が上がるまで事故を起こさないようにする
消耗品を安く調達
- オイルやバッテリー、タイヤはネット通販で安く購入し、自分で交換すると安く済む
軽トラはコスパが良いのか?
メリット
- 維持費が普通車より安い(軽自動車税が5,000円)
- 燃費が比較的良い(エコ運転すれば15km/L以上も可能)
- 荷物が運べて実用性が高い
- 部品が安く、自分で整備しやすい
デメリット
- 高速道路の走行性能は低め(長距離移動には不向き)
- 軽トラックは荷重を想定した設計のため、空荷のときは乗り心地が悪い
- 4WDモデルは燃費がやや悪化する
まとめ
軽トラックは、年間20万~35万円程度の維持費で運用できます。
特に税金が安く、維持費を抑えやすいのがメリットです。
事業用として使う場合は黒ナンバー登録すれば高速料金が安くなるなどの特典もあります。
維持費を抑えるために、燃費を意識した運転やDIY整備を行うことで、コストをさらに下げることができます。
軽トラは農業、運送業、アウトドア用途など幅広く活用できるので、ランニングコストを考えても非常にコスパの良い車両と言えるでしょう。