軽トラック(軽トラ)の給油口は、一般的な乗用車とは異なる設計になっていることが多く、いくつかの特徴や注意点があります。
ここでは、軽トラの給油口の位置、開け方、注意点、メンテナンス、そして万が一のトラブル時の対処法について詳しく解説します。
目次
軽トラックの給油口の位置
軽トラックの給油口の位置は、メーカーや車種によって異なりますが、一般的には以下のような配置になっています。
- 荷台の下(車体の側面)
- ほとんどの軽トラは、運転席・助手席の後ろ、または荷台の側面の下部に給油口が配置されています。
- これは、軽トラックの構造上、荷台のスペースを広く確保し、燃料タンクをフレーム内に収めるための設計です。
- 運転席または助手席側
- 右ハンドル車の場合、多くの車種は運転席側(右側)に給油口がありますが、まれに助手席側(左側)にある車種もあります。
- 給油口が直接見えないケース
- 一部の軽トラは、給油口にカバーが付いており、一見すると給油口がどこにあるのかわかりにくい場合があります。
- 多くの車種では、カバーを手動で開ける方式ですが、一部の車両ではレバーやロックが付いていることもあります。
給油口の開け方
軽トラの給油口の開け方には、大きく分けて2つのタイプがあります。
手動で開けるタイプ
- ほとんどの軽トラはカバーを直接手で開ける方式になっています。
- フタ(キャップ)はネジ式になっており、左に回す(反時計回り)ことで開けることができます。
- カバーがある場合は、軽く押すか、ツメを引っ掛けて開けることができます。
車内のレバーで開けるタイプ
- 一部の軽トラ(特に新しいモデル)では、車内に給油口を開けるためのレバーが付いています。
- 運転席足元付近やシートの横にあるレバーを引くことで、給油口のカバーが開きます。
軽トラックの給油に関する注意点
軽トラックの給油をする際に注意すべきポイントを紹介します。
軽油とガソリンの間違いに注意
- 軽トラックにはガソリン車とディーゼル車(軽油車)の両方のモデルが存在します。
- ガソリン車に軽油を入れる、または軽油車にガソリンを入れるとエンジンが故障する原因になります。
- 給油の際には、車の燃料タイプ(レギュラーガソリン or 軽油)を必ず確認しましょう。
燃料キャップの締め忘れ防止
- 給油後にキャップをしっかり締めないと、燃料漏れやエンジン警告灯(チェックランプ)の点灯原因になることがあります。
- ほとんどのキャップには「カチッ」と音がするまで回すタイプになっているので、しっかり締めましょう。
給油時の静電気対策
- 冬場や乾燥している季節は、給油時に静電気が発生しやすく、引火のリスクがあります。
- 静電気除去シートがある場合は、必ず触ってから給油しましょう。
荷台の積載物に注意
- 軽トラは荷台に物を積んでいることが多いため、給油口の付近に障害物がないか確認する必要があります。
- 給油時に積荷が邪魔でノズルを入れづらいこともあるので、あらかじめ整理しておくとスムーズに給油できます。
給油口のメンテナンス
軽トラックの給油口も定期的にチェックし、メンテナンスをしておくとトラブルを防げます。
給油口周辺の汚れを定期的に清掃
- 軽トラは泥道や工事現場などで使用されることが多く、給油口周辺が汚れやすいです。
- 給油口やキャップ部分に泥や砂が詰まると、タンク内に異物が入り込み、燃料系のトラブルの原因になります。
- こまめに拭き取り、特に給油時は周囲の汚れに注意しましょう。
給油キャップのパッキンの劣化チェック
- キャップのゴムパッキンが劣化すると、密閉性が悪くなり、燃料が蒸発しやすくなります。
- ガソリン臭がする場合や、キャップを締めてもゆるい感じがする場合は交換を検討しましょう。
錆(サビ)のチェック
- 古い軽トラでは、給油口やキャップ周辺が錆びることがあります。
- 錆びてしまうとキャップが開けづらくなったり、異物が燃料タンクに落ちてしまう可能性があるので、定期的にチェックしましょう。
給油口に関するトラブル対処法
もし給油口に関するトラブルが発生した場合、以下の方法で対処できます。
給油口のフタが開かない場合
- 給油口のカバーが凍結している場合は、お湯や解氷スプレーを使う。
- 車内のレバーを何度か動かしてみる(ワイヤー式の場合は固着していることがある)。
- カバーが引っかかっている場合は、軽く押したり、車体を軽く叩いてみる。
給油キャップが固くて回らない
- ゴム手袋を使うと滑りにくく、回しやすくなる。
- キャップにCRC-556などの潤滑剤を少量吹きかける(ただし、燃料がかからないよう注意)。
- 無理に回さず、少しずつ力を入れて回す。
給油口に異物が入ってしまった
- すぐにエンジンをかけず、できるだけ異物を取り除く。
- 砂やゴミが入った場合は、ディーラーや整備工場でタンクの洗浄を依頼する。
まとめ
軽トラックの給油口は、一般的な乗用車と異なり、荷台の下部や側面に配置されることが多いです。
給油の際は、燃料の種類を間違えないように注意し、キャップの締め忘れやメンテナンスにも気を配ることが大切です。
また、万が一のトラブル時にも適切に対応できるよう、基本的な対処法を覚えておくと安心です。