軽トラックをベースにしてキャンピングカーを自作することは可能です。
実際に多くのDIY愛好家やアウトドア好きが挑戦しており、比較的低コストで自分好みの車中泊仕様にカスタマイズできます。
目次
軽トラックでキャンピングカーを自作するメリット
- 費用を抑えられる
- 既存のキャンピングカーを購入するより安く済む。
- 必要な装備だけを導入できるため、無駄なコストを省ける。
- 自由にカスタマイズできる
- 軽トラの荷台部分を好みのレイアウトに変更可能。
- 内装や設備を用途に応じて選べる。
- 維持費が安い
- 軽トラックは税金や保険料が安い。
- 燃費が良く、ランニングコストを抑えられる。
- 取り外し可能なキャンパーシェルを作れる
- 荷台に脱着式のシェル(居住スペース)を設置し、必要に応じて使い分けることが可能。
軽トラキャンピングカーの種類
軽トラックをキャンピングカーに改造する方法はいくつかあります。
シェルを搭載するタイプ(脱着可能)
- 軽トラの荷台に、木製・アルミ製・FRP製のシェル(居住スペース)を設置する。
- 必要なときに外して通常の軽トラとしても使える。
固定式の箱型居住スペースを作る
- 荷台に直付けの居住空間を作ることで、より本格的なキャンピングカー仕様にできる。
- 構造変更申請が必要になるケースあり。
幌タイプで手軽に車中泊
- 軽トラの純正幌を活用して車中泊スペースを確保する。
- 簡易的なDIYで手軽にキャンピング仕様に変更可能。
必要な装備とDIY方法
居住空間の確保
- 骨組み:木材、アルミフレーム、鉄骨などでシェルを作る。
- 断熱材:夏の暑さ・冬の寒さ対策として、発泡ウレタンやスタイロフォームを使用。
- 壁材・床材:コンパネ(合板)や軽量なアルミパネルを活用。
快適なベッドスペース
- 折りたたみ式のベッドや、収納兼用のベッドを設置。
- キャンプマットやウレタンマットで快適性を向上。
収納スペース
- ベッド下や壁面を利用した収納スペースを作る。
- 100均やホームセンターのアイテムを活用。
電源システム
- サブバッテリー(ディープサイクルバッテリー)
- ソーラーパネル(キャンピングカーでは定番)
- インバーター(DC12V → AC100Vに変換し家電を使用可能)
キッチンスペース
- ポータブルガスコンロやカセットコンロを設置。
- 給水タンクとシンク(簡易的なポンプ式蛇口を取り付ける)。
- キャンプ用クーラーボックスや小型冷蔵庫を活用。
換気・空調
- 天井にベンチレーター(換気扇)を取り付ける。
- サーキュレーターやUSB扇風機で空気を循環。
- 冬は電気毛布やFFヒーター(ディーゼルヒーター)を導入。
照明
- LEDランタンやUSB充電式ライトを活用。
- 天井や壁にLEDテープライトを設置。
法的手続き
軽トラをキャンピングカー仕様に改造する場合、法律や規制に注意が必要です。
- 車検と構造変更
- 荷台に固定するシェルを作ると「構造変更」が必要になる場合がある。
- シェルが脱着式であれば問題にならないケースが多い。
- 8ナンバー登録(キャンピングカー登録)
- 8ナンバーに変更すると、自動車税が安くなる可能性がある。
- 「寝泊まりできる設備(ベッド、キッチンなど)」が条件。
- 重量やサイズ制限
- 軽トラックの最大積載量を超えないように注意。
- 軽トラの荷台サイズに収まるようにシェルを設計。
自作する際のポイント
- 軽量化を意識する
- 軽トラックは積載制限があるため、木材よりもアルミフレームやFRPを活用するとよい。
- 断熱と防音をしっかり
- 夏は暑く、冬は寒くなるため、断熱材をしっかり施工。
- 走行中の騒音対策も考える。
- 通気性を確保
- 換気できる窓やベンチレーターをつける。
- 結露対策として除湿剤を活用。
- 安全対策
- 走行中に荷物が動かないよう固定する。
- バッテリーの取り扱いには注意。
費用の目安
項目 | 費用目安 |
---|---|
軽トラック本体(中古) | 20万〜100万円 |
シェル作成費用 | 5万〜30万円 |
断熱材・内装費 | 3万〜10万円 |
電源システム(ソーラー・バッテリー) | 5万〜20万円 |
キッチン設備 | 1万〜5万円 |
その他小物(カーテン・収納など) | 1万〜5万円 |
合計 | 約30万〜150万円 |
まとめ
軽トラックをキャンピングカーに自作することは十分可能です。
特に、脱着式のシェルを作ることで、普段は仕事用の軽トラとしても使えるため、コストパフォーマンスが高い選択肢です。
- 手軽にDIYするなら幌タイプ
- 本格的にやるなら固定式シェル
- 自由に使いたいなら脱着式シェル
自分の用途や予算に応じてプランを考えながら、自作キャンピングカー作りを楽しんでみてください。