軽トラック(軽トラ)は、日本の軽自動車規格のトラックで、農業、配送、DIY用途など幅広く使われていますが、最近では「軽トラで車中泊」する人も増えています。
小回りが利き、荷台を活用すれば広い空間を確保できるため、自由度の高いキャンピングカーのように使えるのが魅力です。
この記事では、軽トラでの車中泊に必要な準備、改造アイデア、おすすめの装備、快適に過ごすためのコツなどを詳しく解説します。
軽トラでの車中泊のメリット
小回りが利いて狭い場所でも駐車しやすい
普通車よりも車体がコンパクトなので、狭い山道やキャンプ場でも入りやすく、駐車スペースにも困りません。
荷台を自由にカスタマイズできる
荷台にシェルを装着したり、テントを張ったりすることで、快適な宿泊スペースを作ることができます。
燃費が良く、維持費が安い
軽自動車なので、燃費が良く、税金や保険も安く済むため、車中泊旅を低コストで楽しめます。
荷台スペースを広々と活用できる
ハイエースやワゴン車と違い、荷台はフラットなので、マットを敷いたり棚を作ったりして空間を有効活用しやすいです。
軽トラでの車中泊の方法
【方法1】運転席&助手席で寝る
- メリット:追加の装備が不要、すぐに寝られる
- デメリット:足を伸ばせないので快適度が低い
シートをリクライニングして寝る方法ですが、軽トラは室内が狭いため長時間の睡眠には向きません。
短時間の仮眠には良いですが、本格的な車中泊には工夫が必要です。
【方法2】荷台にテントを張る
- メリット:簡単に設営でき、開放感がある
- デメリット:雨や風の影響を受けやすい、防犯面が心配
荷台に適したサイズのテントを張ることで、キャンプ気分を楽しみながら車中泊できます。
風雨の影響を受けるため、防水性の高いテントやシートが必要になります。
【方法3】軽トラシェル(荷台用キャンピングシェル)を使う
- メリット:風雨を防ぎ、プライバシーが確保できる
- デメリット:DIYが必要、または既製品が高価
荷台に「軽トラシェル」と呼ばれる居住スペースを作る方法です。
市販のシェルもありますが、自作すれば自分好みのデザインにできます。
軽トラシェルの種類
- アルミ製シェル(軽量で頑丈だが、高価)
- 木製シェル(DIYしやすく、温かみがある)
- コンテナ式シェル(取り外し可能で多用途に使える)
シェルを装着すれば、寝床や収納スペースを確保でき、快適な車中泊が可能になります。
【方法4】幌を使う
- メリット:シェルより安価、天候を防げる
- デメリット:断熱性が低い、快適さはシェルより劣る
軽トラの荷台に幌を張る方法もあります。
軽トラ幌セットを購入すれば、簡単に設営できますが、夏は暑く、冬は寒いので、温度調節が課題です。
軽トラ車中泊に必要な装備
快適に過ごすための必須アイテム
- 寝具(マット・寝袋・布団)
- 厚めのマットで底冷えを防ぐ - 季節に応じて寝袋の種類を選ぶ(夏は薄手、冬は厚手) - 断熱対策(遮熱シート・銀マット・カーテン)
- 夏は熱を防ぎ、冬は冷気を遮るために重要 - 電源・バッテリー
- ポータブル電源があるとスマホや電気毛布が使えて便利 - LEDランタン・ライト
- 夜間の照明として必要。充電式が便利 - コンロ・調理器具(カセットコンロ・ミニテーブル)
- 荷台で簡単な調理が可能(火気には十分注意) - 収納ボックス・棚
- 荷物を整理し、空間を広く使うために役立つ - 換気扇・小型ファン
- 夏の暑さ対策や結露防止に有効 - 防寒グッズ(毛布・電気毛布・湯たんぽ)
- 冬場の寒さをしのぐために必須
軽トラでの車中泊の注意点
駐車場所の選び方
- 道の駅・RVパーク → 許可された場所なら安心
- 高速SA/PA → 仮眠ならOKだが、長時間滞在はNGな場合も
- キャンプ場 → 車中泊に適した場所が多く、トイレや水道が利用可能
- 市街地のコインパーキング → 一部では車中泊禁止
法律・マナー
- エンジンかけっぱなしは禁止(騒音・排ガス問題)
- ゴミは必ず持ち帰る
- 夜間の騒音に注意
防犯対策
- ドアロック必須
- 窓を完全に開けっぱなしにしない
- 夜間の物音に注意
軽トラ車中泊のカスタマイズ例
- ウッドパネルを敷いてウッディな空間に
- ベッドキットをDIYして簡単に寝られる仕様に
- ポップアップルーフをつけて、二階建て風に
- 折りたたみ式キッチンを荷台に設置
- ソーラーパネルを取り付けて電源確保
軽トラ車中泊におすすめの車種
車種によって荷台サイズや快適性が異なるため、車中泊向きの軽トラを選ぶのも重要です。
- スズキ キャリイ(安定した荷台サイズでDIYしやすい)
- ダイハツ ハイゼットトラック(オプションが豊富でカスタム向き)
- ホンダ アクティトラック(耐久性があり燃費が良い)
- 三菱 ミニキャブトラック(荷台が広めで実用性が高い)
まとめ
軽トラでの車中泊は、低コストで自由度の高い旅を楽しめる魅力的なスタイルです。
自分好みにカスタマイズでき、荷台の活用次第で快適な居住空間を作ることができます。
しっかりと準備をして、安全で楽しい軽トラ車中泊ライフを送りましょう。