トラックのシャーシとは

トラック,イメージ

トラックの「シャーシ」(chassis)とは、車両の構造の基盤となるフレーム部分を指します。

シャーシはトラックの重要な構造部品であり、他の部品を支える骨格として機能します。

車両のエンジン、トランスミッション、サスペンション、アクスル、燃料タンク、運転席、貨物室(カーゴエリア)など、主要なコンポーネントがこのシャーシに取り付けられています。

目次

シャーシの主な役割

  • 荷重の支持: シャーシは、トラックが運搬する全ての荷物の重さを支える役割を果たします。貨物だけでなく、車両自体の構成部品の重量も負担します。
  • 車体の剛性確保: トラックは様々な路面状況を走行しますが、シャーシがしっかりしていないと車両がねじれたり、変形したりする可能性があります。シャーシはこれを防ぐため、車体全体に安定性と剛性を提供します。
  • 衝撃吸収: 走行中に発生する路面からの衝撃や振動を、シャーシが吸収し分散させることで、トラック全体へのダメージを軽減し、乗り心地や耐久性を高めます。
  • 安全性の向上: シャーシは、トラックの安全性にも直接関わっています。特に衝突事故時には、シャーシがエネルギーを吸収し、ドライバーや乗員を保護する役割を果たします。

シャーシの種類

トラックのシャーシは、主に以下のような種類に分類されます。

  • フレーム型シャーシ: もっとも一般的なシャーシの形態で、頑丈な鋼鉄製のフレームから構成されます。大きな荷重を支えるため、商業用トラックや大型車両によく使用されます。
  • モノコック型シャーシ: 乗用車に多い構造ですが、軽トラックやバンタイプの車両でも使われることがあります。この型はフレームがなく、車体全体で荷重を支える構造です。車両全体が一体化されているため、軽量で燃費が良く、比較的柔軟な設計が可能です。
  • スペースフレームシャーシ: 軽量で剛性の高いフレーム構造を持つシャーシです。一般的にはスポーツカーや特殊な用途の車両に使用されることが多いですが、特定の商用車にも採用されることがあります。

トラックにおけるシャーシのメンテナンス

シャーシはトラックの重要な部分なので、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

特にトラックは長距離走行や重量物の運搬による負荷が大きいため、シャーシにはサビや劣化が起こりやすいです。

主なメンテナンスポイントには以下が挙げられます。

  • サビ防止: シャーシは露出している部分が多く、雨や泥、水などにさらされることが多いため、特にサビが発生しやすい部位です。定期的に防錆処理を行い、シャーシの劣化を防ぎます。
  • ひび割れや曲がりの確認: シャーシに過度な負荷がかかると、金属疲労やひび割れ、曲がりが生じることがあります。これが進行すると重大なトラブルを引き起こす可能性があるため、点検時にこれらの損傷がないか確認することが重要です。
  • ボルトやナットの緩み: 走行中の振動により、シャーシに取り付けられている部品のボルトやナットが緩むことがあります。定期的にこれらの締め付けを確認し、適切なトルクで締め直すことが必要です。

シャーシはトラック全体の安全性や耐久性に関わるため、その状態を常に良好に保つことがトラックの寿命延長と安全運行に繋がります。

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