軽トラック(軽トラ)の乗車定員は、通常2人乗りですが、車種や仕様によって異なる場合があります。
以下に詳しく解説します。
目次
軽トラックの基本的な乗車定員
日本の軽トラックは、道路運送車両法による「軽自動車」の規格に基づいて設計されており、基本的に2人乗りの仕様になっています。
なぜ2人乗りなのか?
- 車両サイズの制限
- 軽自動車の規格では、車体の寸法が長さ3.4m以下、幅1.48m以下と決められています。この制約のため、運転席と助手席の2席分しか設置できないことが一般的です。
- 荷物を運搬するための設計
- 軽トラックは、あくまで荷物の運搬が目的の車両であり、乗員を多く乗せる設計ではありません。そのため、荷台スペースを広く確保するために、運転席部分はコンパクトに作られています。
- 軽自動車税の影響
- 軽自動車は「自家用」「貨物用」などの用途別に税制が異なり、貨物車(軽トラック)は乗車定員が少ない代わりに維持費が安いというメリットがあります。
例外的に乗車定員が異なる軽トラック
通常は2人乗りですが、例外的に3人乗りや4人乗りの仕様が存在する軽トラックもあります。
3人乗り軽トラ
一部の軽トラには、助手席側に補助席が付いているモデルがあります。
- スズキ キャリイ(一部モデル)
- 運転席、助手席に加えて、助手席側に折りたたみ式の補助席を搭載した仕様がある。
- ただし、補助席は狭く、長距離の移動には向いていない。
- 使用時の快適性は低いが、短距離移動であれば3人乗ることが可能。
4人乗り軽トラ(ダブルキャブ仕様)
軽トラの中には、「ダブルキャブ」仕様と呼ばれる4人乗りのモデルもあります。
ただし、日本ではほとんど見られません。
- 三菱 ミニキャブ スーパーキャブ(過去のモデル)
- 4人乗りの仕様があったが、現在は生産されていない。
- 海外市場向けの軽トラックには、ダブルキャブ仕様が存在する場合もある。
軽トラックの乗車定員の確認方法
実際に乗車定員を確認する方法として、以下の方法があります。
車検証を確認する
車検証(自動車検査証)には、「乗車定員」の欄があるので、そこを確認すると正確な定員が分かります。
メーカーの仕様書を確認する
各メーカーの公式サイトや取扱説明書にも、乗車定員の記載があります。
軽トラの乗車定員を超えて乗るとどうなる?
法律上、軽トラックの乗車定員を超えて乗ることは禁止されています。
違反すると以下のペナルティがあります。
道路交通法違反
- 乗車定員オーバーは「定員外乗車」の違反となり、違反点数1点、反則金5,000円(普通車の場合)となります。
自動車保険が適用されない可能性
- 事故が発生した場合、定員オーバーが原因で保険が適用されない場合があります。
軽トラで複数人を運びたい場合の対策
もし軽トラックで複数人を移動させたい場合は、以下のような選択肢を考えましょう。
軽バンを利用する
- 軽トラックではなく、軽バン(軽貨物車)なら、4人乗れる仕様のものが多い。
- 例:スズキ エブリイ、ダイハツ ハイゼットカーゴなど。
小型トラック(普通車)を選ぶ
- もし荷物を運ぶ必要があり、かつ複数人乗りたいなら、小型トラック(1tクラスのトラック)を選ぶのも手。
- 例:トヨタ タウンエーストラック(5人乗りのダブルキャブ仕様あり)など。
まとめ
- 軽トラックの乗車定員は基本的に2人(運転席+助手席)。
- 一部のモデルには3人乗りの仕様もある(補助席付き)。
- 4人乗りの「ダブルキャブ」仕様は過去に存在したが、現在はほぼ販売されていない。
- 乗車定員を超えて乗ると道路交通法違反になり、罰則がある。
- 複数人を移動させたいなら、軽バンや小型トラックのダブルキャブ仕様を検討するのがベター。
軽トラの活用方法によって、適した車種を選ぶことが重要です。