トラックのボディ各部の名称について説明します。
トラックは用途に応じた構造を持つため、さまざまな部品や構成要素があります。
以下に主な部位とその役割について詳しく紹介します。
目次
キャビン(Cab)
キャビンは運転手や同乗者が座る部分です。
トラックの前部に位置し、以下のような構成要素があります。
- 運転席(Driver’s seat):ドライバーが運転するための席。
- 助手席(Passenger seat):同乗者が座るための席。
- ダッシュボード(Dashboard):計器類やスイッチが配置されている部分。
- ステアリングホイール(Steering wheel):方向を操作するためのハンドル。
- キャブオーバー(Cab-over):エンジンがキャビンの下に配置されるタイプのキャビン。
シャーシ(Chassis)
シャーシはトラックの骨格となるフレームです。
エンジンやタイヤ、ボディの各部を支える役割があります。
- フレーム(Frame):シャーシの中心部分で、金属製の枠組み。
- サスペンション(Suspension):路面からの衝撃を吸収するための装置。
- アクスル(Axle):車軸で、車輪の回転を支える。
- ホイールベース(Wheelbase):前後の車軸間の距離。
荷台(Cargo bed or Body)
荷台は貨物を積むための部分です。
用途によってさまざまな種類があります。
- フラットベッド(Flatbed):平らな荷台で、建材や大型の荷物の運搬に適しています。
- ボックスボディ(Box body):箱型の荷台で、保護が必要な貨物の運搬に使われます。
- ダンプボディ(Dump body):油圧システムで荷台を持ち上げて貨物を下ろすことができます。
- 冷凍・冷蔵ボディ(Refrigerated body):温度管理が必要な荷物を運ぶための冷凍・冷蔵機能付きの荷台。
タイヤおよびホイール(Tires and Wheels)
トラックの走行を支える重要な部品です。
多くのトラックでは、重量に応じて複数のタイヤを装着しています。
- シングルタイヤ(Single tire):片側に1つずつのタイヤ。
- ダブルタイヤ(Dual tire):片側に2つ並んで取り付けられたタイヤ。
- スペアタイヤ(Spare tire):予備のタイヤ。
エンジンおよびトランスミッション(Engine and Transmission)
エンジンはトラックを動かす動力源で、トランスミッションはエンジンの力をタイヤに伝達する装置です。
- ディーゼルエンジン(Diesel engine):多くのトラックに採用されているエンジンタイプ。
- ガソリンエンジン(Gasoline engine):一部の小型トラックに採用される。
- トランスミッション(Transmission):オートマチックまたはマニュアルのギアシステム。
燃料タンク(Fuel Tank)
燃料を貯蔵するためのタンクです。
一般的にはキャビンの後ろ、シャーシの側面に取り付けられています。
排気系(Exhaust System)
エンジンの排気ガスを外部に排出するシステムです。
マフラーや触媒コンバータが含まれます。
ブレーキシステム(Brake System)
トラックを減速・停止させるためのシステムです。
- エアブレーキ(Air brake):空気圧を利用するブレーキ。
- 油圧ブレーキ(Hydraulic brake):油圧を利用するブレーキ。
ランプおよびミラー(Lights and Mirrors)
安全な走行のために必要な照明装置と視界補助装置です。
- ヘッドライト(Headlights):前方を照らすライト。
- ブレーキランプ(Brake lights):減速時に点灯するランプ。
- サイドミラー(Side mirrors):車両側面の視界を補助するミラー。
アンダーカバーおよびバンパー(Undercarriage and Bumper)
トラックの下部や前後に取り付けられ、車体を保護する役割があります。
- バンパー(Bumper):衝撃を吸収するために車体の前後に取り付けられた部品。
- アンダーカバー(Undercover):シャーシの下部を覆うカバーで、エンジンやトランスミッションを保護。
これらの部品は、トラックの用途や設計によって異なる場合がありますが、基本的には上記のような構成要素で成り立っています。
それぞれの部位がトラックの機能性や安全性を高めるために重要な役割を果たしています。