軽トラック(軽トラ)をターボ化する場合、費用は以下の要因によって大きく変わります。
目次
ターボ化の方法と費用目安
軽トラをターボ化する方法は大きく分けて3つあります。
それぞれの費用を詳しく解説します。
純正ターボエンジンへの換装(エンジンスワップ)
費用目安:30万〜80万円
- 軽トラの純正ターボ付きエンジン(例:スズキ キャリイのK6Aターボなど)を流用する方法です。
 - メリット
- 純正流用のため、耐久性が高く、ECUの適合も容易
 - 車検対応しやすい
 
 - デメリット
- エンジンごと交換するため、作業が大掛かりで費用が高い
 - 適合するエンジンを探すのが難しい場合がある
 
 - 主な費用内訳
- 中古ターボエンジン:10万〜30万円
 - ECU・ハーネス・配管類:10万〜20万円
 - 取付・調整工賃:10万〜30万円
 
 
社外ターボキットの取り付け
費用目安:15万〜50万円
- 軽トラ用の社外ターボキットを取り付ける方法。
 - 代表的なターボキットメーカー
- HKS
 - BLITZ
 - GReddy(トラスト)
 
 - メリット
- 比較的安価でターボ化できる
 - ノーマルエンジンを生かせる
 
 - デメリット
- ECUチューニングが必要(追加費用)
 - エンジンの負担が増えるため、オイル管理などが重要
 
 - 主な費用内訳
- ターボキット:10万〜30万円
 - インタークーラー:3万〜10万円
 - ECUセッティング:5万〜15万円
 - 取付工賃:5万〜15万円
 
 
ワンオフでターボ装着(カスタム加工)
費用目安:50万〜100万円以上
- ワンオフ(完全オリジナル)でパーツを選び、ターボを取り付ける方法。
 - メリット
- 車種ごとに最適な仕様でカスタム可能
 - 大排気量のタービンを選べば高出力化も可能
 
 - デメリット
- 費用が高額になる
 - 車検対応が難しくなる可能性がある
 
 - 主な費用内訳
- タービン:10万〜30万円
 - 配管・インタークーラー・エキマニ:10万〜20万円
 - ECUセッティング:10万〜20万円
 - 取付・加工工賃:20万〜50万円
 
 
その他の追加費用
ターボ化すると、以下の補強やセッティングが必要になる場合があります。
ECU(コンピューター)チューニング
費用目安:5万〜15万円
- ターボを追加すると、燃調や点火タイミングの調整が必要。
 - 社外ECU(HKS F-CON、BLITZ Accessなど)や、純正書き換えを行う。
 
ミッション・クラッチの強化
費用目安:5万〜20万円
- ノーマルクラッチでは滑る可能性があるため、強化クラッチの交換を推奨。
 
冷却系の強化(オイルクーラー・ラジエーター)
費用目安:3万〜15万円
- ターボ化すると発熱量が増えるため、オイルクーラーや大型ラジエーターの追加が必要。
 
ブレーキの強化
費用目安:5万〜15万円
- パワーが上がるとブレーキの制動力が不足するため、強化ブレーキパッドや大径ローターに交換。
 
吸排気カスタム(マフラー・エアクリーナー)
費用目安:3万〜10万円
- ターボ化に合わせて排気効率を向上させると、より安定したパワーが得られる。
 
ターボ化のメリット・デメリット
メリット
パワーアップ
- ノーマルエンジン(40〜50馬力)に対し、ターボ化で60〜100馬力まで向上可能。
 
登坂性能・積載時のトルクアップ
- 荷物を積んだ状態でも力強い走りが可能。
 
カスタムの楽しさ
- 軽トラのカスタム文化として、ターボ化は魅力的。
 
デメリット
車検の問題
- 排ガス規制や構造変更が必要になる場合がある(合法チューニングが必要)。
 
エンジン・ミッションへの負担
- ノーマルエンジンで無理に過給すると、寿命が短くなる可能性がある。
 
燃費の悪化
- ターボを付けることで燃費が落ちることがある。
 
ターボ化する際のおすすめ車種
ターボ化しやすい軽トラを紹介します。
スズキ キャリイ(DA62T, DA63T, DA16T)
- K6Aエンジン搭載車なら、ワゴンRターボのエンジンを流用しやすい。
 
ダイハツ ハイゼット(S200P, S210P, S320Vなど)
- EF-DETターボエンジンを流用するカスタムが人気。
 
ホンダ アクティ(HA6, HA7, HA8)
- NAエンジンのみだが、ワンオフターボ化している事例あり。
 
スバル サンバー(TT1, TT2, TV1, TV2)
- EN07ターボエンジンを搭載した「サンバーディアス」の流用が可能。
 
まとめ
| ターボ化の方法 | 費用目安 | メリット | デメリット | 
|---|---|---|---|
| 純正ターボエンジン換装 | 30万〜80万円 | 車検対応しやすい | 工賃が高い | 
| 社外ターボキット | 15万〜50万円 | 比較的安価 | ECU調整が必要 | 
| ワンオフターボ | 50万〜100万円以上 | 自由度が高い | 費用が高額 | 
ターボ化はパワーアップに効果的ですが、費用や耐久性の面も考慮する必要があります。
低コストで実施するなら社外ターボキット、高品質を求めるなら純正ターボエンジン換装がおすすめです。
どの方法を選ぶかは 予算・用途・車検対応 を考慮しながら決めると良いでしょう。











