トラックの「ジョルダー」（ジョルダーレール）は、貨物の固定や荷崩れ防止に使われる装置です。
ジョルダーはトラックの荷台内側の壁に取り付けられたレールで、荷物をしっかりと固定するためのストッパーやバーを取り付けることができます。
以下にジョルダーの使い方について詳しく説明します。
目次
ジョルダーの基本構造
- レール：ジョルダーレールは荷台の左右の壁、床、または天井に設置されている金属製の溝状のレールです。通常、レールには等間隔で穴やスリットが開いており、そこに固定具を取り付けることができます。
- 固定具（ジョルダーバー、ストラップ）：ジョルダーレールに取り付けることで、荷物をしっかり固定します。固定具には、バータイプやベルトタイプのものがあり、荷物の種類や形状に応じて使い分けます。
ジョルダーの使い方手順
ジョルダーを使って荷物を固定する際の基本的な手順は以下の通りです。
ジョルダーレールの確認
- 荷台に設置されたレールの位置や数を確認します。レールは通常、壁の上下に設置されていることが多いです。
- 使用するレールがしっかり固定されていることを確認します。レールに緩みや損傷がないかチェックすることが重要です。
固定具の選定
- ジョルダーバー：バータイプの固定具は、長さが調節できるものが多く、荷物を横方向や縦方向にしっかりと固定するのに適しています。荷物の高さや幅に合わせてバーの長さを調整します。
- ストラップ（ベルト）：ストラップタイプの固定具は、荷物の形状が不規則な場合や、しっかりと固定する必要がある場合に便利です。ラチェット式のストラップであれば、締め付け具合を調整しやすいです。
固定具の取り付け
- バーの取り付け：ジョルダーバーを使用する場合は、レールのスリットにバーの両端を差し込み、レールにしっかりと固定します。バーを適切な位置に調整し、荷物が動かないようにします。
- ストラップの取り付け：ストラップを使う場合は、レールのスリットにストラップのフックを掛け、荷物を囲むようにして締め付けます。ラチェット式のストラップなら、ラチェットハンドルを使ってしっかり固定します。
ジョルダーの活用方法
ジョルダーを活用することで、さまざまな荷物を安全に固定できます。
パレット積み荷物の固定
パレットに積まれた荷物を固定する際、ジョルダーバーをパレットの上方に渡して荷崩れを防止します。
また、ストラップを使ってパレットごと縛ることで、さらに安定性が増します。
長尺物の固定
長い荷物（鋼材や木材など）を運ぶ場合、ジョルダーバーを複数使って荷物をしっかりと固定します。
バーを荷物の両端に取り付けることで、横揺れや縦揺れを防止できます。
不規則な形状の荷物の固定
家具や機械部品など、不規則な形状の荷物を運ぶ場合は、ストラップを使って荷物をしっかり固定します。
複数のストラップを使用して、荷物の各部分を締め付けることで安全性を高めます。
ジョルダーの使用上の注意点
- レールや固定具の劣化確認：定期的にジョルダーレールや固定具の劣化や損傷を確認し、異常があれば交換します。レールの歪みや固定具の破損は事故の原因となるため注意が必要です。
- 過剰な締め付けを避ける：ストラップを過度に締め付けると、荷物や固定具にダメージを与える可能性があります。適度な力で固定するように心がけます。
- 固定具の正しい使用方法：ジョルダーレールの規格に合った固定具を使用し、不適切な方法で固定しないようにします。
ジョルダーは荷物の安全な輸送に欠かせない設備であり、正しく使用することで荷崩れや事故を防ぐことができます。
