2トントラックの標準的な高さについて説明します。
2トントラックは日本国内の運送や配送業務でよく使われる中型トラックの一種です。
高さに関しては、車両全体の高さと荷台の高さの2つの観点から考える必要があります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
目次
車両全体の高さ(全高)
2トントラックの車両全体の高さは、メーカーや車両タイプ、荷台の仕様によって異なりますが、一般的には約2.6~3.1メートル程度です。
- 標準キャブタイプ
通常の標準キャブの2トントラックは、おおよそ 2.6~2.8m 程度の高さが一般的です。都市部や倉庫などの低い天井や高さ制限のある場所でも比較的通りやすいサイズです。 - 高床・アルミバン仕様
高床のアルミバンタイプでは、荷台部分の高さが増すため、2.9~3.1m ほどになることが多いです。このタイプは、主に雨や汚れから荷物を守るために使われます。
荷台の高さ(荷台床面の高さ)
荷台の高さは、地面から荷台床面までの高さを指します。
2トントラックでは 1.0~1.2メートル程度 が一般的です。
- 低床タイプ
低床タイプの2トントラックでは、荷台の高さが約 1.0m 前後となります。この高さは荷物の積み降ろしがしやすく、手作業やフォークリフトによる荷役作業にも適しています。 - 高床タイプ
高床タイプでは、荷台の高さが約 1.1~1.2m ほどになります。地上高が高い分、悪路や重量物の運搬にも適していますが、荷物の積み降ろしにはやや労力が必要です。
用途や仕様による高さの違い
2トントラックにはいくつかの仕様があり、それによって高さが変わります。
アルミバン仕様
- 全高:約 2.9~3.1m
- 用途:荷物を風雨から守るため、引っ越しや精密機器運搬に使われます。
平ボディ仕様(標準)
- 全高:約 2.6~2.8m
- 用途:オープンな荷台で、建築資材や工具、農作物の運搬に適しています。
ウイングボディ仕様
- 全高:約 3.0~3.1m
- 用途:荷台の側面が開閉するため、大量の荷物を迅速に積み降ろす際に利用されます。
高さ制限と注意点
2トントラックを運転する際には、高さ制限のある場所を通行する際に注意が必要です。
- 高さ制限標識:日本の道路では、トンネルや高架下に高さ制限の標識が設置されています。標準的な制限は 2.5m、3.0m、3.5m です。
- 立体駐車場:多くの立体駐車場は高さ制限が 2.1m~2.5m のため、2トントラックは通行できない場合が多いです。
主要メーカーの標準高さ例
以下は、日本国内で代表的な2トントラックの車両全高の例です。
メーカー | 車種名 | 全高(おおよそ) |
---|---|---|
日野自動車 | デュトロ | 2.6~2.8m |
いすゞ自動車 | エルフ | 2.7~2.9m |
三菱ふそう | キャンター | 2.6~2.8m |
トヨタ | トヨエース | 2.6~2.8m |
まとめ
2トントラックの標準的な高さは、
- 車両全体の高さ(全高):2.6~3.1m
- 荷台の床面高さ:1.0~1.2m
用途や荷台の仕様によって高さは異なりますが、都市部や高さ制限のある道路を走る場合は特に注意が必要です。
標識や走行ルートを事前に確認し、安全運行に努めましょう。