トラックの平ボディについて詳しく解説します。
目次
平ボディとは？
平ボディ（平床式ボディ）は、トラックの車両形状の一種で、荷台部分がフラット（平ら）になっているものを指します。
このタイプのトラックは、特定の構造物や屋根がないため、荷物を積み下ろししやすい設計になっています。
平ボディの特徴
- 荷台が平ら
荷台の形状が平らで、壁や屋根が基本的にありません。そのため、大型の荷物や形状が不規則な荷物でも積載が可能です。 - あおり（側板）が付いていることが多い
荷物が落下しないように、荷台の両側に「あおり」と呼ばれる側板が付いています。- あおりは折りたたむことができるため、荷物の積み下ろしが簡単です。
- 積載の自由度が高い
- クレーンやフォークリフトを使った積み下ろしがしやすい。
- 大きな資材や長尺物（木材、鉄骨など）の輸送に適している。
- 用途に応じてカスタマイズ可能
- ユーザーのニーズに応じて、クレーン付きやパレット用に加工された仕様に変更可能。
平ボディの用途
平ボディは、多目的に使用されるトラックであり、以下のような業界や場面で特によく利用されます。
- 建設業界
- 鉄骨、木材、足場材、重機の運搬。
- 農業・林業
- 農作物、肥料、木材の輸送。
- 物流業界
- パレット積みの荷物や、形状が固定されていない荷物。
- イベント運営
- ステージ機材、大型装飾品の輸送。
平ボディのメリット
- 汎用性の高さ
様々な形状・種類の荷物を積むことができる。 - 積載効率が良い
荷物の高さ制限が少ないため、大きな荷物でも対応可能。 - コストパフォーマンスが良い
他の特装車両と比較すると、購入コストやメンテナンスコストが低い場合が多い。
平ボディのデメリット
- 荷物が天候の影響を受けやすい
- 雨や風、日光などに直接さらされるため、荷物によっては防水シートが必要。
- 荷物の固定が必要
- 荷物をしっかり固定しないと走行中にずれたり落下するリスクがある。
- セキュリティが低い
- 屋根や扉がないため、荷物の盗難リスクが高まる。
平ボディの種類
平ボディにも様々なバリエーションがあります。
以下は主なタイプです。
- 標準型平ボディ
- 一般的な形状で、あおりが3方開閉可能。
- クレーン付き平ボディ
- 自前でクレーンを備え、重い荷物の積み下ろしを効率化。
- ロングボディ
- 長尺物専用の設計で、鉄骨やパイプなどの輸送に適している。
- 特殊平ボディ
- 荷台に加工を施し、特定の用途（例：重機の運搬など）に対応。
平ボディが選ばれる理由
- 小回りが効く中型車から、大型車まで幅広いラインアップがある。
- 日本の道路事情（狭い道路や駐車スペース）に適した仕様が多い。
- 貨物運送から産業用途まで幅広い分野で活躍する。
以上、トラックの平ボディについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
