トラックのミラーステー(サイドミラーを支える金属製の支柱)が曲がると、視界が悪くなるだけでなく、運転の安全性に大きく影響します。
さらに放置すると、ミラー自体が破損する可能性もあります。
以下では、ミラーステーが曲がる原因とその修理や対処法について詳しく解説します。
目次
ミラーステーが曲がる主な原因
接触事故や物との衝突
- 原因: 狭い道路や駐車場での操作ミスにより、ミラーが障害物(壁、柱、樹木など)に接触することがあります。
- 症状:ミラーステーの変形。
ミラー本体の角度がずれる。
経年劣化や錆び
- 原因: 長期間の使用でミラーステーが腐食し、外的な力に弱くなります。
- 症状:ステー部分が曲がりやすくなる。
錆びによる固定力の低下。
過剰な荷重や外部の力
- 原因: ミラーに取り付けたアクセサリー(補助ミラー、ドライブレコーダーなど)の重量や外的な力(風圧など)が過剰な場合。
- 症状:走行中にミラーステーが徐々に変形する。
ミラーステーが曲がった場合の対処法
応急処置
- ハンマーでの修正:
- 曲がりが軽微な場合、ハンマーを使用して元の形状に戻すことが可能です。
- 手順:
- ステーを保護するため、布やゴムシートを巻きます。
- 徐々に力を加え、曲がりを修正します。
- 調整後、ミラーの角度を確認します。
- 注意: 応急処置では完全に修正できない場合が多いため、根本的な解決にはならないことがあります。
パーツ交換
- ミラーステー交換:
- 曲がりが大きい場合や、腐食が進んでいる場合はステーそのものを交換します。
- 交換手順:
- サイドミラーを取り外します(ネジやボルトを外す)。
- 曲がったミラーステーを取り外します。
- 新しいステーを取り付け、ミラーを元の位置に戻します。
- 費用の目安:
- ミラーステー単体:約5,000円〜15,000円(車種による)。
- 工賃:5,000円〜10,000円程度。
整備工場やディーラーでの修理
- 曲がりがひどい場合や、ミラー自体が損傷している場合は、整備工場やディーラーでの修理を依頼するのが最善です。
- 修理依頼時には、車両の型式やミラーの種類を伝えるとスムーズに対応してもらえます。
修理や交換時の注意点
視界をしっかり確保する
- 修理後、ミラーが適切な角度で固定されているか確認します。
- ミラー角度が不適切だと、死角が増え運転の安全性に影響します。
固定部分の点検
- ステーやミラーの取り付け部分に緩みや損傷がないか確認します。
- 必要に応じてボルトやネジを新しいものに交換しましょう。
腐食対策
- 新しいミラーステーを取り付けた場合、防錆処理を施すと寿命が延びます。錆止めスプレーを使用するのがおすすめです。
ミラーステーが曲がるのを防ぐ方法
定期点検
- ステー部分の緩みや錆を定期的にチェックし、問題があれば早めに対処します。
駐車時の注意
- 狭い駐車場や障害物が多い場所では、ミラーを折りたたむなどして接触リスクを軽減します。
補強や保護の工夫
- 必要に応じて、ステー部分を保護するカバーを取り付ける。
- ミラーに取り付けるアクセサリーの重量は最小限に抑える。
まとめ
トラックのミラーステーが曲がる原因は、接触事故や経年劣化、過剰な荷重などさまざまです。
軽微な曲がりは応急処置で対応可能ですが、腐食や大きな変形が見られる場合は早めの交換が必要です。
適切な点検とメンテナンスを心がけることで、ミラーの機能を維持し、安全な運転環境を確保しましょう。