トラックのグリスアップの頻度は、トラックの種類、走行環境、使用状況によって異なりますが、一般的には以下のような頻度で行うことが推奨されています。
目次
一般的なグリスアップの頻度
- 走行距離ベース:通常、約5,000kmごとにグリスアップを行うのが一般的です。走行距離が多い場合や過酷な環境での運用(例:重積載、高温、多湿な地域)では頻度を上げる必要があります。
- 月単位ベース:約1~3か月ごとにグリスアップを行うことも推奨されます。特に走行距離に関係なく、定期的に確認することが大切です。
使用状況による頻度の調整
トラックが使用される環境や条件によって、グリスアップの頻度を調整する必要があります。
- 重積載や悪路走行が多い場合:より頻繁にグリスアップを行うことが推奨されます。重い荷物を積んでいる場合や、舗装されていない道路を走行する機会が多い場合は、部品にかかる負荷が大きくなるため、摩耗が早まる可能性があります。
- 高温・低温の環境:極端な温度環境下では、グリースの劣化が早くなるため、頻繁に点検・補充を行うことが望ましいです。
- 湿度が高い場所や海沿い:湿度や塩分が多い場所ではサビのリスクが高くなるため、通常よりも頻繁なグリスアップが必要です。
グリスアップの重要箇所
グリスアップを行う際に注意すべき箇所は以下の通りです。
- ステアリング関連:ステアリング部品には摩耗しやすいため、グリスアップを怠るとハンドリングに支障が出る場合があります。
- サスペンション:サスペンション部品も摩耗しやすく、定期的なグリスアップが必要です。
- ホイールベアリング:ホイールベアリングは回転部分で摩擦が生じるため、定期的にグリスアップすることでスムーズな回転が保たれます。
- シャシー全般:トラックのシャシー全体もグリスアップ対象であり、サビや摩耗から守るために重要です。
グリスの選定
使用するグリスも重要で、耐熱性や耐水性があるタイプを選ぶとよいでしょう。
さらに、メーカー指定のグリスがある場合はそれを使用することが推奨されます。
日常的な点検の重要性
グリスアップはトラックのメンテナンスの一環ですが、日常点検も重要です。
グリス切れの予兆として、部品の動きが悪くなる、異音がする、振動が増えるなどの症状が見られることがあります。