軽トラック(軽トラ)に3人乗れるかどうかは、車種や道路交通法の規定によります。
以下に詳しく解説します。
軽トラックの乗車定員
軽トラックのほとんどの車種は、運転席と助手席の2人乗りとして設計されています。
これは、日本の道路交通法において、軽自動車のトラックカテゴリー(4ナンバー)に該当する車両が、基本的に2人乗りとして認可されているためです。
しかし、一部の軽トラには3人乗り仕様のモデルが存在します。
3人乗りが可能な軽トラックの条件
3人乗りが可能な軽トラックには、以下のような条件が必要になります。
座席が3人分ある仕様であること
一般的な軽トラは運転席+助手席の2人用ですが、一部の車種ではベンチシートが採用され、助手席側にもう1人座れるスペースが確保されています。
代表的な3人乗り軽トラ(過去の例)
- スズキ キャリイ(3人乗り仕様の特装車)
- ダイハツ ハイゼット(過去の特別仕様車)
ただし、現在の主流モデルは2人乗りがほとんどで、3人乗り仕様は非常に限られています。
シートベルトが3人分備わっていること
道路交通法では、すべての乗員がシートベルトを着用する義務があります。
そのため、座席があってもシートベルトが2人分しかない場合は、3人乗りはできません。
車検証の乗車定員が「3名」になっていること
車検証に記載されている乗車定員が「3名」でなければ、3人で乗ることは法的に認められません。
通常の軽トラックは「2名」と記載されているため、3人乗り仕様であるかどうかを確認する必要があります。
荷台に乗るのは違法
軽トラの荷台に人を乗せるのは、道路交通法違反となります。
特に一般道や高速道路で人が荷台に乗ることは禁止されており、違反すると罰則の対象となります。
ただし、以下の例外的なケースでは荷台に人が乗ることが認められる場合があります。
- 農作業や工事現場などの作業目的(私有地内のみ)
- 警察などの特別な許可を受けた場合(祭りの神輿運搬など)
これらのケースを除き、公道で軽トラの荷台に人を乗せることはできません。
実際に3人乗りする際の注意点
もし3人乗り可能な軽トラックに乗る場合は、以下の点に注意が必要です。
- シートベルトの着用を必ず確認する
- 中央席は座席が狭いため、長距離運転は避ける
- 車検証の乗車定員を必ず確認する
- ベンチシートの場合、ギア操作や運転のしやすさを考慮する
特に、軽トラックは車幅が狭いため、3人乗るとかなり窮屈になります。
運転のしやすさや安全性を考えると、長時間の移動には適さないことを理解しておきましょう。
まとめ:基本的には2人乗り、3人乗り仕様は限定的
一般的な軽トラックは2人乗りが標準ですが、特別仕様のモデルでは3人乗りが可能なものもあります。
ただし、3人乗りするには「3名乗車仕様の軽トラ」であること、車検証の定員が3名であることが絶対条件です。
現在、3人乗り軽トラックはほぼ販売されていないため、基本的には2人乗りと考えておく方が無難です。
どうしても3人乗る必要がある場合は、小型トラック(1tクラスのトラック)などを検討する方がよいでしょう。