トラックが何トンあるかを見分ける方法について詳しく説明します。
トラックの積載量や総重量は車両の種類や構造によって異なりますが、以下のポイントを参考にすることで、何トンのトラックかを判断することができます。
目次
車両に記載された情報を確認する
トラックには通常、車体の側面や運転席近くに以下の情報が記載されたプレートやステッカーがあります。
これらを確認するのが最も確実です。
- 最大積載量
例えば「2000kg」と記載されている場合は2トントラックとなります。 - 車両総重量
車両自体の重さ(車両重量)と最大積載量を足した重さです。この数値によって、トラックの分類がわかります。
トラックのサイズや形状から判断する
トラックの大きさや形状も、何トン車であるかを見分ける手がかりになります。
- 2トントラック
小型で取り回しがしやすいサイズ。主に運搬用として街中でよく見られる。- 全長:約4.5~5m
- 幅:約1.7~2m
- 高さ:約2~2.5m
- 4トントラック
中型で物流業界で多用される。小型トラックよりも荷台が広い。- 全長:約7~9m
- 幅:約2.3m
- 高さ:約2.5~3.5m
- 10トントラック(大型トラック)
荷台がさらに広く、長距離輸送や大量輸送に使用される。- 全長:約11~12m
- 幅:約2.5m
- 高さ:約3~4m
ナンバープレートの色や分類番号を見る
日本ではナンバープレートの情報も参考になります。
- 緑ナンバー(事業用):商業輸送用のトラック。
- 白ナンバー(自家用):個人または会社が所有する自家用車。
- 分類番号(ナンバープレートの上部左側の数字):
例えば、「1ナンバー」は貨物自動車を示し、その中でも車両重量で分類されています。
エンジンの種類や出力
トラックのエンジン出力もトン数を推測する要素になります。
- 2トントラック:小型エンジン(出力100~150馬力程度)。
- 4トントラック:中型エンジン(出力150~250馬力程度)。
- 10トントラック:大型エンジン(出力300馬力以上)。
車両を実際に測定する
もし正確なトン数を知りたい場合、以下の手順で測定も可能です。
- 重量計を使用
地域の計量所やトラックステーションで測定できます。
車両重量(空車時)と最大積載重量を合わせて総重量を計算します。
メーカーやモデル名から判断
トラックのメーカーやモデル名でも、積載量や車両総重量が推測できます。
例えば:
- いすゞ エルフ → 主に2トン車。
- 日野 レンジャー → 主に4トン車。
- 三菱ふそう スーパーグレート → 主に大型10トン車。
注意事項
- 見た目だけでは完全に判断できない場合もあります。改造車や特殊車両は積載量や仕様が異なることがあります。
- 法律で定められた最大積載量を超える運行は厳しく取り締まられていますので、常に確認が必要です。
これらの方法を総合的に活用することで、トラックが何トンであるかを見分けることができます。