トラックがガス欠した時のエア抜きについて

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トラックがガス欠した場合、特にディーゼルエンジンを搭載しているトラックでは、燃料が切れるとエア(空気)が燃料ラインに入り、エンジンが再び正常に動作するためには、エア抜きが必要になります。

エアが燃料ラインに入ると、燃料の供給が不安定になり、エンジンに燃料が届かなくなるため、エンジンは始動しにくくなります。

目次

エア抜きの手順

1. 安全確認
まずはトラックを安全な場所に停車させ、パーキングブレーキをしっかりかけます。周囲の交通に注意し、作業に支障がない環境で作業を行いましょう。

2. 燃料を補充
ガス欠になったトラックに十分な燃料を補給します。燃料タンクに適量のディーゼル燃料を入れ、燃料ラインに再び燃料を送り込む準備をします。

3. プライミングポンプの使用
ほとんどのディーゼルトラックには、エアを抜くためのプライミングポンプが設置されています。燃料フィルターやエンジンの近くにプライミングポンプがあり、手動で操作できることが一般的です。ポンプを操作して、燃料がフィルターや燃料ラインに満たされるようにします。

  • プライミングポンプを複数回(10〜20回程度)操作し、燃料が確実にラインに送られるまでポンピングを続けます。
  • このとき、エアが燃料ラインから抜けていくときに、プシュッという空気音が聞こえることがあります。

4. 燃料フィルターのエア抜き
次に、燃料フィルターにエア抜きバルブが付いている場合、これを緩めて、余分な空気が完全に抜けるようにします。通常、バルブを少し緩めて、燃料がエアと一緒に少し流れ出すのを確認します。燃料が均等に流れるようになったら、バルブを閉じます。

5. エンジンを始動
プライミングポンプで十分にエア抜きが行われた後、エンジンを始動してみます。最初はスムーズにかからない場合もありますが、何度か試みることでエンジンが始動するはずです。エンジンがかかったら、しばらくアイドリングして燃料供給が安定するまで待ちます。

6. エンジンの調子を確認
エンジンが正常に始動したら、エア抜きが正しく行われたことを確認するために、しばらく走行してエンジンの調子をチェックします。もしエンジンがスムーズに動かない、あるいは燃料が十分に供給されていないと感じた場合、再度エア抜き作業を行う必要があります。

注意点

  • プライミングポンプが見つからない場合や、手順に自信がない場合は、トラックの取扱説明書を確認するか、専門のメカニックに相談するのが安全です。
  • エア抜き作業中に燃料フィルターを交換する場合は、フィルター交換時にもエア抜きが必要です。

エア抜きの重要性

エア抜きを適切に行わないと、燃料が不安定に供給され、エンジンが正常に動作しないだけでなく、燃料噴射ポンプやインジェクタなどの燃料系統にダメージを与える可能性があります。

そのため、ガス欠後には必ずエア抜き作業を行い、燃料ラインに空気が残らないようにすることが重要です。

まとめ

トラックのガス欠後に必要なエア抜き作業は、燃料ラインに入った空気を取り除き、燃料がスムーズにエンジンに供給されるようにするための重要な手順です。

燃料を補給した後にプライミングポンプやエア抜きバルブを操作し、エンジンの正常な始動を確認することで、トラックのパフォーマンスを維持できます。

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