キッチンカーの場所代は営業する地域、イベントの種類、規模、立地条件などによって大きく異なります。
以下では、場所代の種類ごとに詳しく解説します。
目次
一般的な営業場所の種類と相場
公共スペース
駅前、公園、広場など、自治体が管理する公共スペースを利用する場合があります。
- 費用の目安:1日あたり1,000円~10,000円
- 都市部では相場が高めになり、地方では比較的安価です。
- 使用料は自治体ごとに異なりますが、通常、申請書や許可証が必要です。
- 特徴:
- 集客力が高い場所が多い。
- 営業日数に制限がある場合があります。
イベント・フェス
音楽フェス、地域祭り、スポーツ大会、マルシェなどに出店する場合です。
- 費用の目安:
- 小規模イベント:1日あたり5,000円~20,000円
- 中規模イベント:1日あたり20,000円~50,000円
- 大規模イベント(全国的な祭りや大型フェス):50,000円~150,000円以上
- 特徴:
- 集客が確実なため売上が見込める。
- 出店料のほかに売上の一部を主催者に支払う場合もあり(売上の10~20%が一般的)。
商業施設・ショッピングモール
ショッピングセンターや商業施設の敷地内で営業する場合です。
- 費用の目安:
- 1日あたり5,000円~50,000円
- 長期間契約する場合、月額で10万円~30万円程度になることも。
- 特徴:
- 雨天でも集客が安定しやすい。
- 管理者との長期契約が必要な場合があります。
会社・オフィス街
オフィス街や工場などのランチタイム向けに出店する場合です。
- 費用の目安:
- 1日あたり1,000円~5,000円
- 月額契約の場合、5万円~10万円程度。
- 特徴:
- 平日の安定した収益が期待できる。
- 事前に会社や施設管理者との契約が必要。
駐車場や空き地
個人所有の土地や駐車場を借りて営業する場合です。
- 費用の目安:
- 月額契約で3万円~10万円
- 立地やアクセス条件で大きく異なります。
- 特徴:
- 自由度が高いが、集客は自力で行う必要があります。
- 飲食営業が許可された土地かどうかの確認が必要。
営業場所の選び方のポイント
- 集客力
- 人通りが多い場所や、ターゲット層が集まる場所を優先。
- オフィス街ならランチタイム、イベントではピークタイムを狙う。
- 費用対効果
- 場所代が高くても、売上が見込める場所を選ぶことが重要。
- 初期の出店では、場所代が安くリスクが低い場所から始めるのがおすすめ。
- ライバルの状況
- 競合が多い場所では価格やメニューの差別化が必要。
- 営業許可の取りやすさ
- 自治体や施設管理者からの許可が必要な場合が多い。
- 手続きが簡単な場所を選ぶことで手間を省けます。
場所代に影響する要因
- 立地
- 都市部(東京・大阪など)では場所代が高い傾向があります。
- 地方は比較的安価ですが、集客力に課題がある場合も。
- 期間
- 短期間(1日、数日)の営業は割高になりがち。
- 長期契約(1か月~数か月)は費用が抑えられる場合が多い。
- 出店条件
- イベントによっては、売上の一部を主催者に還元する条件がつく場合も。
- 特別な設備やサービス
- 電源や水道を提供してくれる場所では、追加料金がかかることがあります。
コスト削減の工夫
- 自治体の支援を活用
- 一部の自治体では、キッチンカーの出店を支援する制度があります。
- 場所代が無料または割引になるケースも。
- 定期契約の交渉
- 長期間契約することで割引を受けられる場合があります。
- 空き地や未利用地の活用
- 地元の地主や不動産会社に交渉し、安価で使用できる場合があります。
まとめ
キッチンカーの場所代は、1日あたり1,000円~150,000円、月額契約の場合は3万円~30万円が相場です。
営業場所を選ぶ際は、売上の見込みや運営の安定性、許可の取得のしやすさなどを総合的に検討しましょう。
場所代だけでなく、営業に必要なその他のコストも考慮し、事業計画を立てることが成功の鍵となります。