プロテクションフィルムに入った気泡を取り除く方法はいくつかあります。
使用する方法は、気泡の大きさやフィルムの種類(スマホ用、カーフィルム、塗装保護フィルム(PPF)など)によって異なります。
目次
小さな気泡(直径5mm以下)の場合
小さな気泡は時間が経つと自然に抜けることがあります。
特に、自己修復機能のある塗装保護フィルム(PPF)やスマホの保護フィルムでは、1~2日で気泡が消えることもあります。
対処法
- 指や布で押し出す
- 気泡を端に向かって押し出すようにすると、空気が抜けることがあります。
- 柔らかい布を使って力を入れずに押し出すと、フィルムを傷つけずに済みます。
- ヘラ(スキージー)を使う
- スマホやカーフィルムを施工する際に使うプラスチック製のヘラ(スキージー)を使って、気泡を外側へ押し出します。
- できるだけ端までゆっくりと押し出すことがポイントです。
大きな気泡(直径5mm以上)の場合
大きな気泡は自然に抜けにくいため、別の方法を試す必要があります。
対処法
- カッターや針で穴を開けて空気を抜く
- 気泡の中心または端に極小の穴を開けて、気泡内の空気を逃がします。
- 注意点
- 穴はできるだけ小さくする(極細の針やカッターの先端を使う)。
- 穴を開けた後、指やヘラで軽く押さえて空気を抜く。
- 透明なフィルムの場合、穴を開けるとそこが目立つ可能性があるので慎重に。
- ドライヤーやヒートガンを使う(PPFやカーフィルム向け)
- 方法
- 低温設定(40~50℃程度)でフィルムを温める。
- 温めながらスキージーで気泡を押し出す。
- 注意点
- 温度を上げすぎるとフィルムが変形するので、低温で様子を見ながら行う。
- スマホ用の保護フィルムには推奨されない(溶けたり歪む可能性がある)。
- 方法
施工直後の気泡(カーフィルム・PPF)
施工後すぐの気泡は水分や溶剤が原因で発生することが多く、数日~数週間で自然に消えることがあります。
対処法
- 乾燥を待つ(特にカーフィルムやPPFの場合)。
- スキージーやヘラで押し出す。
- 数日経過しても消えない場合は、再施工を検討する。
どうしても取れない場合の最終手段
- フィルムを一度剥がして再施工する
- どうしても気泡が取れない場合は、一度フィルムを剥がして貼り直すのが最も確実な方法です。
- ただし、剥がすと粘着力が弱くなる可能性があるため、新しいフィルムを用意するのがベストです。
予防策
気泡が入らないようにするには、施工時の環境や方法を工夫することが重要です。
対策
- 貼り付ける前にホコリを取り除く
- フィルムを貼る前に、表面をしっかりと清掃し、ホコリやゴミがない状態にする。
- スマホならクリーニングクロス、カーフィルムなら専用のクリーナーを使う。
- 水貼りを活用する
- スマホの保護フィルムやPPFは「水貼り(ウェットインストール)」すると気泡が入りにくい。
- 霧吹きで薄く水をかけてからフィルムを貼り、スキージーで水と気泡を押し出す。
- ゆっくりと貼る
- フィルムを一気に貼らず、端からゆっくりと貼りながら空気を押し出す。
まとめ
- 小さな気泡 → 自然に抜けるのを待つか、指やヘラで押し出す。
- 大きな気泡 → 針で穴を開けるか、ヒートガン・ドライヤーで温めながら押し出す。
- 施工直後の気泡(PPF・カーフィルム) → 乾燥を待つ。
- どうしても取れない場合 → フィルムを剥がして再施工する。
- 気泡が入らないようにするには → 貼る前の清掃、水貼り、ゆっくり貼ることを意識する。
フィルムの種類によって最適な方法が異なるため、状況に応じて試してみてください。