プロテクションフィルム(PPF: Paint Protection Film)を貼った車を洗車機で洗うことは可能ですが、いくつかの注意点があります。
フィルムの種類や施工方法によっては、洗車機のブラシや高圧洗浄によってダメージを受ける可能性もあるため、慎重に対応する必要があります。
目次
プロテクションフィルムを洗車機で洗う際のリスク
ブラシ洗車機の摩擦によるダメージ
- 一般的なブラシ付きの洗車機では、ブラシの摩擦によってフィルム表面に細かな傷がつくことがあります。
- 特に、安価なPPF(薄いものや耐久性の低いもの)は、ブラシの回転によって剥がれやすくなります。
- 洗車機のブラシが汚れている場合、小さな砂やゴミがフィルム表面に傷をつけることもあります。
高圧水流による剥がれ
- 洗車機によっては高圧ジェット水流を使用するものもあります。フィルムの端や継ぎ目に高圧水流が当たると、フィルムが浮いたり剥がれたりすることがあります。
- 施工後すぐ(特に貼ってから1週間以内)は、フィルムの接着が完全に定着していないため、高圧洗浄は避けたほうがよいでしょう。
洗車機の洗剤による影響
- 一部の洗車機で使用される洗剤は、フィルムの耐久性に影響を与える可能性があります。
- アルカリ性の強い洗剤を使用すると、フィルム表面のコーティング層(疎水性コーティングやセルフヒーリング機能)を劣化させることがあります。
プロテクションフィルム車を洗車機で洗う際のポイント
もし洗車機を使用する場合は、以下の点に注意してください。
「ノンブラシ(布ブラシ)」または「手洗いコース」を選ぶ
- ブラシレス洗車機(ノンブラシ式・タッチレス洗車機)なら、フィルムへの摩擦がないため安全性が高まります。
- 高圧水流を使用する場合は、フィルムの端や継ぎ目に直接当てないように注意してください。
手洗い推奨
- 可能であれば、手洗いで優しく洗車するのがベストです。
- マイクロファイバークロスと中性シャンプーを使用し、柔らかいスポンジで優しく洗うことで、フィルムの劣化を防げます。
施工業者の推奨する洗車方法を確認
- プロテクションフィルムを施工したショップやメーカーの指示に従い、適切な洗車方法を確認してください。
- 例えば、3MやXPELなどの有名メーカーでは、フィルムの種類ごとに適切な洗車方法を推奨しています。
おすすめの洗車方法
洗車方法 | フィルムへの影響 | 備考 |
---|---|---|
手洗い(推奨) | ◎(最適) | 中性洗剤とマイクロファイバークロスを使用 |
ノンブラシ洗車機 | 〇(比較的安全) | ただし高圧水流には注意 |
ブラシ洗車機 | △(リスクあり) | 細かい傷や剥がれの可能性あり |
高圧洗浄機 | △(注意が必要) | フィルムの端には直接当てない |
まとめ
プロテクションフィルムを施工した車は、基本的に手洗いが最も安全
どうしても洗車機を使用する場合は、ノンブラシ式を選ぶのが無難
ブラシ洗車機は細かい傷がつくリスクがあるため避けたほうがよい
高圧洗浄機を使う場合は、フィルムの端や継ぎ目に直接当てないようにする
施工業者やフィルムメーカーの推奨する洗車方法を確認するのがベスト
洗車機の種類や使い方によってフィルムの寿命が大きく変わるため、なるべく優しい洗車方法を選びましょう。